秋田バプテスト教会 |公式ホームページ

キリスト教や聖書、結婚式や葬儀も相談できるキリスト教会です。

「さあ、ベツレヘムへ行こう」 ルカによる福音書2章1~20節

2012-12-23

イエスが誕生した時は、広大な領土をもつローマの皇帝が住民登録をせよと勅令を出した時であると、聖書は記しています。 全世界を覆い尽くそうとする皇帝の輝かしい姿に対して、ローマに支配されているユダヤの国の片隅で、救い主の「らしくない」姿を映し出します。 その救い主の姿は、家畜小屋の中で「布にくるまれて飼い葉桶に寝かされている乳飲み子」の姿でした。 神に告げられて、苦しくても身に起きる出来事を背負って行こうと決意したマリアでした。 不安の中にもマリアを受け入れて愛して、黙って神に従ったヨセフでした。 しかしいざ現実になって見ると、救い主と言われても、家畜小屋の臭いのなかで粗末に扱われ、誰からも祝福を受けない「乳飲み子」の姿でした。 ところが、ヨセフとマリアは意外な人たちから神の祝福を知らされます。 その地方で野宿しながら夜通し羊の群れの番をしていた羊飼いたちでした。 彼らは、昼夜を問わず町の外で生活をしなければならない、律法に定められている安息日さえも守ることのできない、卑しい仕事についている者と蔑まれていました。 住民登録さえも要求されない、社会から軽んじられ、疎んじられた人たちでした。 その羊飼いたちに、最初のクリスマスの知らせが届いたのです。 羊飼いたちは、主の栄光に照らされて、天の使いによる神のみことばによって、「布にくるまれて飼い葉桶に寝かされている乳飲み子」を救い主と見定めることができました。 彼らは、神のみことばを通して、神から告げられたしるしである「乳飲み子」を見ようとします。 「さあ、ベツレヘムへ行こう。 主が知らせてくださった出来事を見ようではないか。」と、自分たちの生活を中断してでもイエスのもとに駆けつけるのです。 そして、彼らは見聞きしたことがすべて告げられたみことば通りであったので、神をあがめ、賛美しながら元の場所、何にも変わらない野原の生活に戻って行ったのです。 羊飼いたちは、神に導かれて救い主のもとへ出かけて行きました。 神のみ言葉に従って見ることによって、救い主に出会うことができました。 そして救い主に出会った喜びを、今までの生活を背負いながらも、人々に伝える者に変えられたのです。 私たちもまた、見つけ出した「飼い葉桶」を大切にしましょう。 決して恥ずかしもの、理解できないものと思ってはなりません。 そこには、「乳飲み子」の姿をとったイエスがおられるのです。



バナー
バナー

お知らせ

過去の記事



〒010-0917
秋田市泉中央3−2−1
TEL/FAX 018-862-5357(教会)
TEL 018-863-4228(幼稚園)
牧師 村上悦二
協力牧師 渡部元