牧師館より 2013.10.9
2013-10-09
#NHKの番組に、「キッチンが走る」という番組があります。 食材を作っておられるところに出かけて行って、素晴らしい食材を見つけるだけでなく、それをつくっておられる方々の思いを伺います。 そこから滲み出てくる心をつかんだうえで、プロの料理人がその思いが込められている食材を料理するという番組です。 食材をつくった方々も、それを活かして料理した方も一緒に食事をするところが最後の場面となっていきます。 その際に語られるそれぞれの言葉と表情が、何とも言えない幸いな空間となっているのです。
自然との戦い、触れ合いの中で刻みつけられた顔の表情の豊かさが素晴らしいのです。 それぞれに捧げて来られたその生涯を認め合い、尊重し合う。 自分が丹精込めてつくり上げてきた食材が、新しい用いられ方をされ料理され、その新しい発見をする。 それぞれの労が報われ、更に新しい励ましを受ける。 食材をつくった者にも、料理をした者にも、感謝の言葉が跳ね返ってくる。 与えられた食材を通して、一緒に交わる。 その愛餐のひとときに、つくった者もつくられた者も笑顔がはじけるのです。
この中心に、私たちの主イエス・キリストがおられる愛餐の時を、与えられた賜物、恵みを分かち合い、私たちの群れもまた体感することのできる希望が与えられています。
(牧師 村上悦二)#
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