秋田バプテスト教会 |公式ホームページ

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「アドベントを前にして」 ヨハネの黙示録 21章1~6節

2014-11-23

 教会での一年の歩みは、クリスマスを待ち望むアドベントから始まります。 アドベントとは、「近づく、到来する」という意味のラテン語からきています。 私たちはこの時期、イエスのご降誕、最初の到来とともに、再び来られる到来の日を待ち望みます。 ヨハネの黙示録は、冒頭に「イエス・キリストの黙示」と記されています。 神のみ子であるイエス・キリストについて、隠されて覆われていたものが取りのけられて明らかにされた。 「すぐに起こるはずのことを、神がキリストにお与えになり、そして、キリストがこのわたしにお伝えになったものである。」 その「わたし」は、「イエスと結ばれて、その苦難、支配、忍耐にあずかっているヨハネである」、「神の言葉とイエスの証しのゆえに、パトモスと呼ばれる島にいた」と自己紹介しています。 政治的な犯罪者として島流しに遭ったヨハネが、「神のみことばを信じて従ったがゆえに」、また「イエス・キリストを主であると信じ告白し、証しをしたがゆえに」追放されて、この島に閉じ込められた。 しかし、そのヨハネが「イエスと結ばれて」、「イエスの苦難にあずかって」、「イエスに導かれて」、「イエスの忍耐にあずかって」、書き留めたものであると言います。 ヨハネの目には、「天には開かれた門が見えた。」 ヨハネの耳には、「見たこと、今あることを、今後起ころうとしていることを書き留めよ」という神の声を聞いたと言うのです。 
 そのヨハネを用いて神が、「最初の天と最初の地は去っていく。 新しい天と新しい地が、神のもとから離れ、天から下ってくる。」という約束を、厳しい状況に置かれた者に向けて語られたのです。 周囲の状況が真っ暗闇で、ローマ帝国による恐ろしい恐怖と不安と痛みに必死に耐え忍んでいた各地のキリスト者を、どれほど慰め励ましたかと思わされます。 そこでは、「神が人と共に住み、人は神の民となる。 神は自ら人と共にいて、その神となる。 人の涙をことごとくぬぐい去ってくださる。 もはや死もなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。 最初のものは過ぎ去ったからである。」と伝えられたのでした。 その意味は、神が私たちの歴史においでくださったイエス・キリストのことを語っているのです。 イエス・キリストご自身が十字架の苦しみを受け、肉を裂いて、血を流してくださった結果を語っているのです。 この約束の中に、私たちの世界は向っている。 必ず、そのようになるために、この約束が世界を支配し導いておられる。 私たちはいつしか、この目に見えない希望を求めることを失ってしまった。 いや、捨ててしまった。 目に見える希望だけを追いかけるようになった。 待つことができなくなってしまった。 神に期待しなくなり、自分を頼りにするようになった。 黙示録は、この私たちの姿に応えています。 最初の天と最初の地は去っていく。 神がつくられた世界はこのままでは終わらない。 必ず新しくされ、新しい都が神のもとから私たちのところに降ってくると言います。 そこでは、神と人とが一体となり、涙も死も悲しみも労苦もなくなる。 黙示録は、イエスが再び来られることに燃えるような期待を抱いています。 すべてを創造されたお方は、最後にはこの天と地を完成してくださる。 その最後の仕上げに再び来られ、新しい天と地をつくられる。 創造と救いと終わりの業の完成が成し遂げられる。 この希望の中に、この一年もまたアドベントから歩み始めたいと願います。



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