先週の聖書研究・祈祷会の恵みから
2013-06-20
聖書 マタイによる福音書2章16~23節
*イエスの誕生という福音の陰に、母親たちの嘆きや悲しみがあります。 ヘロデの罪によって我が子を殺
された母親たちがいます。 言い訳も赦されなかったイエスの母の苦しみがあります。 バビロニア帝国
によって、自分の息子の子孫が絶やされるという一人の母の嘆きがあります。 理不尽な現実の出来事を
身に受けて、背負って生きて行った母親たちの悲しみが、イエスの誕生によって喜びに変えられるのです。
*父ヨセフのセリフがひとつもありません。 黙って、神の声に従ったヨセフの姿があります。 自分が証しを立てるのでもない。 自分が説明するのでもない。 生まれたばかりの幼子を抱えて、黙って神の声に聴き従ったヨセフです。 このヨセフの信仰によって起された世界の片隅のささやかな出来事が、神の国の実現へとつながっていったのです。 このようにして、ヨセフの信仰の姿を通して、神がヨセフの生き様を証し、神が説明してくださっているのです。
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