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「福音を聞く者と福音を伝える者」 使徒言行録10章24~35節

2012-09-23

 カイサリアはユダヤ系民族とギリシャ系民族の争い、ユダヤ対ローマ帝国という争い、その悲惨な傷跡が残る場所でありました。 そこに住んでいたコルネリウスはローマの百人隊長でありましたが、ユダヤの神を畏れ民に施しをし、絶えず神に祈っていた人物でした。 そのコルネリウスが祈りの時に幻を見ます。 神の使いに「ペトロという者を招きなさい」と言われます。 一方、ペトロも同じ頃に、やはり祈りをしている時に妙な幻を見ます。 ペトロが今見た幻はいったい何であろうかと思案に暮れていると、神の霊が「送り出された三人の者が尋ねて来ている。 それらの者と一緒にためらわないで出発しなさい」とペトロに言います。 そこで初めてペトロは、コルネリウスという人物が自分を家に招いて話を聞くようにと神から告げられていることを知ります。 ペトロとコルネリウスは、同じ頃に、同じように祈りをささげている時に幻を見ました。 お互いにどこのだれだか知らずに、神の霊の声を聞いて二人はそれぞれに従いました。 そして二人は、神の霊の働きであったことを確認し合い、認め合います。 コルネリウスは、大勢の人を呼び集めてペトロを待っていました。 ペトロが到着すると、コルネリウスはペトロの足もとにひれ伏して拝んだとあります。 そのコルネリウスをペトロが抱き起こして「お立ちください。 わたしはただの人間です。」と声をかけます。 この二人の姿は、神の霊の働きを神の業として受け止め、不確かなままに神の霊に従った姿です。 ユダヤ人にも、異邦人にも等しく神は働きかけ、神の霊をそれぞれに注ぎかけています。 この神の業を担ったペトロとコルネリウスは、実際に自分の身に起きた神の示されたことを互いに分かち合ったのです。 福音が伝わって行く本当の喜びは、この一つの神の霊に聴き従うことによって、福音を聞く者と福音を伝える者とが一つにされていくということです。 福音を聞く者には、「従いなさい」という神の声が迫ります。 福音を伝える者にも「戦い」が起こります。 ペトロは律法で禁じられていた異邦人との交わりという壁にぶつかります。 しかし、ペトロは「今わたしたちは皆、主があなたにお命じになったことを残らず聞こうとして、神の前にいるのです」と言われた大勢の異邦人を目の前にします。 ペトロは、どのような人をも分け隔てなさらない神の業を確信します。 語られたたったひとつの福音によって、福音を聞く者も、福音を伝える者もそれぞれが新しく造り変えられます。 そこに人の群れができる、教会が生まれる。 パウロは「福音のためなら、わたしはどんなことでもします。 それは、わたしが福音にともにあずかる者となるためです」と言っています。



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