秋田バプテスト教会 |公式ホームページ

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「祈りと私」  

2014-02-09

# 今年の七草を過ぎた頃、息子が突然泣き出しました。 冬休みの宿題ができていないと言うのです。 計画的にやっていればこんなことにならないはずなのに。 「自分は、子供の頃どうだったかな?」 最初に頭に浮かんだのは、宿題ができないまま長期休みを終えてしまった自分の姿でした。 休みが明け、先生のところに行き、恥ずかしさと怒られる恐怖で「できませんでした」と言った時の場面が、今でもはっきりと思い出すことができます。 言っても無駄だと思ったのか、そんなことは気にしないのんびりしたいい時代だったのかは分かりませんが、先生は何もおっしゃいませんでした。 後に残ったのは、恥ずかしさと後悔がごちゃまぜになった苦い思い出だけでした。 宿題をやらずに漫然と時を過ごしていた私からすれば、目の前で泣いている息子は、私よりはるかにまともな人間のように思えました。 私の苦い経験は、息子の今の苦しさを理解することにとても役に立ったように思いました。 宿題はきちんとできた方がいいに決まっています。 でも、例えつらいいやな思い出であっても、人生にはプラスになるのです。 聖書を読むことも、教会で宣教を聞くことも一つの経験です。 それが、いつどこでどんな時にどんな風に人生の役に立つのかは分かりません。 ただ言えることは、経験したことは自分の中で生き続け、何かの時に役に立つのではないかと思います。 教会で神様に、息子の宿題ができますように」とお祈りしようかとも思いました。 でもやめました。 宿題はできてもできなくても、この経験は、息子を育ててくれることに間違いはないと思ったからです。 母として私ができることは、息子を見守っていくことだと思いました。 ただ、「できることなら、冬休み中に宿題ができますように」 そして、「次回の長期休みには、計画的に宿題をやりますように」と祈らずにはいられませんでした。                      



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