牧師館より 2013.11.10
2013-11-10
# 先日、一枚のお葉書きをいただきました。 お葉書きですから、そんなにたくさんの文章ではありません。 しかし、そのわずかな言葉で大きな励ましをいただきました。 言葉は、不思議な力をもっています。 そうであることが分かっているのに、私たちは言葉を伝えることにためらうことがあります。 ついつい言葉を選んで、飲み込んでしまう。 大事なふれあいの時を、言葉を出すことを恐れて失ってしまうことがあります。
今、このふれあい、交わりを自ら断ち切る人が多いと聴きます。 無縁社会と呼ばれています。
いろいろな理由があって迷惑をかけたくない、煩わしいとひとりになっていく。 社会からも、職場からも、家族からも、地域社会からも縁を断っていく人がいるのです。 それが、大人だけの世界の話だと思っていたら、子どもの世界にも同じようなことが起きている。 その時です。 たった一枚の葉書きが届いたなら、ひと言の言葉がかけられたなら、その生涯が変わるかもしれない。 私たちの教会は、この地域社会に住んでいます。 この社会から切り離された、閉じこもった存在ではありません。 そのために大事な務めがあるように思います。 失われた者を追い求めている神に忠実に仕えることは、この地域社会にも忠実に仕えることです。 (牧師 村上悦二)#
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